私は行政書士の業務の一環としてエンディングノートを通じて
おひとり様の終活をお手伝いしています。

私はおひとり様だった伯母の看病や看取りの経験と、
行政書士・エンディングノートナビゲーターとしてエンディングノートの作成を通じて、
おひとり様の終活をサポートしています。

お一人暮らしだと、色々不安なことも多いと思います。
健康、お金、ペット、そして死後のことなど。
書き出してみることで、ご自身の「なんとなく不安」の正体がはっきりして、
対策を立てやすくなり、ひいては問題解決までの近道になります。

エンディングノートには法的な効力はありませんが、
ご自身の生活の備忘録として、また思いを伝えるツールとして有効です。
書くという行為を通して、自分の生きてきた道を振り返ったり、大切なものに気がついたり。
会っておきたい人や行きたい場所、夢に気がつくこともあると思います。
また財産をまとめることを通じて、遺言書の作成の下準備としても使えます。

一方で「エンディングノートを書ききった」という人はとても少なく、
ノートを買った方の2%だといわれています。
書けないのはなぜなのか。
それぞれに理由があると思います。
その理由をエンディングノートナビゲーターとしてみなさまと共に探り、
行政書士として必要な法的なアドバイスをさせていただきます。

私がこのような終活支援をしようとおもったきっかけは、私の伯母の死です。

伯母は生涯独身で、身寄りは妹である母と母の家族だけでした。
なかでも姪である私のことをとても可愛がってくれました。

伯母の癌発病→再発→亡くなるまでの間に、
おひとり様が死に直面したときにおこる様々な問題に直面しました。
癌の告知、入院の手続き、入院中のお世話。
特に伯母は仕事のつながりが多く、お見舞いをいただくことも多かったのでその対応。
再入院の際は突然だったこともあり、スケジュールの変更のお願いやその連絡先の把握なども大変でした。

その後の亡くなってからのお葬式の手続き、退職金・保険金の受け取りや相続、
住んでいたマンションの片づけから売却までを始めとする生活の後始末。
例えば水道や電気、プロバイダの解約など、いちいち手詰まり、調べたりと時間がとてもかかりました。

このような経験から伯母がエンディングノートを書いていてくれたらよかったのに、と思い、
また手続きに悩むご本人やご家族の支援をしたいと思うに至りました。

おひとり暮らしの方がエンディングノートを書くことによって気持ちを整理し、
軽やかに第二の人生を過ごしていただきたいと願っています。